主婦起業・ママ起業の成功のための意識とは!?子どもの成長段階に合わせたビジネスの拡大方法を考えよう

最近、主婦起業・ママ起業という言葉も多く聞かれるようになってきましたが、このママ起業は「比較的小さなお子さんがいる」「自分の趣味・スキルを活かす」「大きなリスクは取らず、まずは小さくビジネスを始める」という事が特徴かなと思います。

「社会の既成概念を打ち破る、新しい価値を想像する」といった従来の起業のイメージとは少し違いますが、小さなお子さんのいるママさんは、家庭とのバランスもあるので、大きなリスクは取れないというのは正直なところだと思います。

今回は主婦起業・ママ起業をしたい女性の方に向けて、ビジネス拡大の具体的な取り組み方について解説していきたいと思います。

 

主婦起業・ママ起業を目指す方に伝えておきたい事

目先の収入アップ・お金が目的ではビジネスはうまくいかない

まず最初に言っておかないといけないのは、目先の収入アップ・お金が目的になってしまってはビジネスはうまくいかないという事です。

ビジネスの基本はニーズに応えて、対価としての報酬を得る事です。お金はニーズに応えた結果、後からついてくるもの。

まず考えるべきは「自分がどんな人をターゲットにするのか?」「ターゲット層のニーズに応えるために、どのような価値を提供するのか??」という事です。

この順番で考えず、最初から収入目標など「お金」の部分を考えてしまうと、ビジネスを組み立てていくことが難しくなるため、短期的にはうまくいっても、長く続くビジネスの仕組みを構築できません。

 

「起業する責任」というものを自覚しよう

ママ起業をする人は、子どもの事も優先しないといけないので、「自分の時間と人生を社会に捧げる」というようなビジネスへののめり込み方が出来ないのは当然ですが、それでも「起業する」という事の責任は自覚しておかなくてはいけません。

どのような規模でも、起業しビジネスをするという事は、自分ひとりの問題ではなく、お客様や社会との関わりが生まれます。

自分の商品・サービスを利用してくれるお客様も、自分の貴重な時間とお金を使って、お店にきたりサービスの利用・購入をしてくれているわけです。

お客様が、商品・サービス、それを提供する貴女に共感してくれて「この女性を応援したい!」と思ってくれた。

その結果、人を紹介したり、リピート利用してくれる状況が生まれた。

それなのに翌月になったら、育児の問題や売上不足等の理由であっさり事業を辞めてサービスを利用できなくなってしまった。

事情はあるとしても、お客様の立場で考えると、こういう状況はせっかく選んでくれたお客様の期待を裏切る行為とも言えます。

だからこそ、「起業」は自分の問題だけでなく、「お客様や社会と関わる」という事だとしっかり意識しておいてほしいと思います。

 

ママ起業への風当たりは気にする必要はありません

既に起業している経営者や、同じ女性起業家であっても、気軽過ぎる「ママ起業」に対しては、「起業・ビジネスを舐めるな!簡単に考え過ぎ!」という感じで、風当たりが強いこともあります。

これは、ママ起業を考える多くの人が、お金・目先の収入アップ」が目的になってしまっているという事や、意識が甘いという部分が問題視されているだけあって、チャレンジ自体を否定するものではありません。

ビジネスとしての意識をしっかり持っていれば、何の問題も有りませんので、一般的なママ起業への風当たりは気にする必要はありません。

 

既に活躍している起業家にも負けない意識を

ママ起業への風当たりを吹き飛ばすためにも、是非、既に活躍している女性起業家や男性経営者にも負けないぐらいの意識を持って取り組んで欲しいと思います。

ビジネスの意識とは、最初に記載したとおり「ターゲット層」「ニーズ」を軸に「提供する価値」をしっかりと考え、顧客視点でニーズに応えた対価として報酬を得ていくという形で、ビジネスの仕組みを構築していくことです。

また、社会との関わりについての意識も持っておく必要があります。

 

ママ起業の子どもの成長段階に合わせたビジネスの拡大方法

ママ起業家は、お子様の成長に合わせてドンドン環境が変わってきますので、お子様の成長段階に合わせて、ビジネスの拡大を考えていく必要があります。

焦りもあると思いますが、女性起業家はビジネスの継続性が共通の課題ですので、目先の事だけではなく先々の事も予め想定してじっくり計画・準備するという考え方が大切です。

 

お子様の月齢が12ヶ月未満の時期はビジネスの準備期間

お子様が生後間もない時期は、当然赤ちゃんにベッタリだと思います。月齢3ヶ月で保育園に預ける人もいれば、1歳までは・3歳までは保育園に預けない等、色々な考え方があると思いますが、この点については考え方はそれぞれなので、特にコメントはしません。

とにかくお子様の月齢が12ヶ月未満の時期は何かと不安定ですので、本格的にビジネスの時間を割くのは難しいという方がほとんどだと思います。

この時期は、無理にビジネス展開をしても不安定でお客様に迷惑を掛けたりして逆に信用を落とす事にもなりかねませんので、焦らずじっくり準備期間として使って頂きたいと思います。

 

1歳〜2歳の時期は徐々にターゲット層との関わりを増やそう

お子様が1、2歳になると保育園に預ける方も増えてくると思いますが、まだまだ不安定で自分の時間をとりにくいという方が多いと思います。また最近では待機児童の問題も深刻なので、お子様を預けたくても預けられないという方もいますよね。

それでも、この時期は、出来る範囲で良いので、徐々にターゲット層のお客様との関わりを増やしていって欲しいと思います。

イベント出店や、独自イベントの企画などで体験機会を作る事でお客様の生の声を取得して商品・サービスの見直し、改善をしたり、本格的な起業をする際の見込み顧客(お客様候補)の獲得を目指すのが良いと思います。

 

3歳〜5歳の時期は本格的なビジネス展開を始めだすタイミング

お子様が3歳以上になると、比較的自分の時間が取れて精神的にもゆとりを持ちやすくなってくるので、これまで準備してきた事をいよいよ形にしていく段階です。

実際この時期から自宅サロンを開業したり、開業届を出して本格的に活動するという女性が多いようです。

ただし、店舗や事務所を借りる場合、家賃や水道光熱費等の固定費が大きな負担となりますので、そこは慎重になって下さい。

まずは、自宅サロンや自宅事務所からスタートし、コンスタントに収益が上がりビジネスが一定の軌道に乗ってから、自宅とは別に店舗・事務所を契約するほうがリスクは少ないと思います。

この点については「自宅のアパート・マンションの一室を自宅兼事務所に出来る?開業届の住所・自宅事務所の注意点について」の記事も参考にして頂ければと思います。

なお、長く続くビジネス続けていくためには、目先の収入だけでなく、継続的に収益が上がる仕組みを構築する事が重要です。

目先の収入だけでなく、継続収益を上げる方法も模索して下さい。

その積み重ねがビジネスに安定をもたらします。

 

子どもが小学生以上になったらビジネスの仕組み化をさらに追求しよう!

お子様が小学生以上になったら、だいぶ手がかからなくなると思うので、どんどんビジネスを拡げていって下さい。

中には部活動や塾の送り迎えがという人もいると思いますが、この辺りは、家庭でしっかり話し合って夫婦で協力し合うしかありません。

ここまで着たら、いよいよビジネスの花を大きく咲かせる時です。

人との交流もさらに活発にし、情報発信でのWEB集客にも益々力をいれて、売上アップを目指していきましょう。

なお、最終的に、継続収益を伸ばすという部分に力を入れる事は変わりありません。

より多くの見込み顧客を獲得し、売上、継続収益に繋げていく。

安定した継続収益が増えてきたら、その余力を使ってさらにビジネスを拡大していくという流れが理想的です。


筆者
黒瀬 圭

黒瀬 圭(Kei Kurose)
Girl’s Standard主催/株式会社ドリームテラー 代表取締役

1981年生まれ。沖縄県宜野湾市在住(出身は大阪府大阪市)
WEB制作、集客支援業務に12年以上携わり、子育て世代応援サイトも 運営。自身も2児のパパ。現在は、女性の起業、長く続くビジネスの 支援する立場として、全国の女性の自立支援に力を入れています。
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