買い物弱者の高齢者向け「買い物代行サービス」の可能性。貨物軽自動車運送事業の許可は取っておいた方が良い!?

全国的に買い物弱者と呼ばれる人が推定で700万人いると言われています。主な対象は高齢者になりますが、こういった買い物弱者・買い物難民と言われる人達のための「買い物代行サービス」が注目され始めています。

個人が新規参入するビジネスチャンスはどれぐらいあるのでしょうか?また、軽貨物運送業の許可など、買い物代行サービスを始めるに当たって何が必要なのか?についても解説していきたいと思います。

 

微妙なところだけど、貨物軽自動車運送事業の許可は取っておいた方が良い

買い物代行サービスはまだ始まったばかりの新しいサービスで、法律や条例なども整っていない分野です。許可として必要になるとしたら「貨物軽自動車運送事業の許可」です。

一般貨物自動車運送事業の許可となるとトラック以上の車両となるので買い物代行サービスだけを行う場合は軽自動車〜の方で十分だと思います。

貨物軽自動車運送事業とは不特定多数の荷物を有償三輪以上の軽自動車及び2輪の自動車(排気量が125cc以上)を使って配送する際に必要な許可です。

赤帽やバイク便などをイメージすると分かりやすいですよね。

ここで疑問を持つのが、買い物代行サービスで買い物毎に手数料を頂く方式ではなく、便利屋のような御用聞きとして月額費用を頂き、その一環として買い物代行も行う。荷物の配達ではなく、あくまで「買い物代行」という場合に、本当にこの貨物軽自動車の許可が必要なのか??という事です。

行政書士さんにも聞きましたが「正直、明確なルールが無いからグレーなところだけど、不特定多数の人のモノを移送するという点では配達に変わりないから、許可は必要というのが通常の見立て。これから条例などが整備されるとしても、その方向でルール決めがされるだろう」との事でした。

というわけで、現時点で絶対に許可がないと買い物代行サービスが出来ないという訳ではないものの、グレーなので貨物軽自動車運送事業の許可は取っておいた方が良いという結論です。

買い物代行サービスが増えてきた時に「うちは貨物軽自動車運送事業の許可を持っている業者です」と言えるのは信頼感にも繋がりますしね。

軽自動車さえあれば所定の手続きで簡単にでき、費用も高くないので、是非、取得をオススメします。

 

買い物代行サービスの料金は手数料制よりも月額固定制がオススメ

買い物代行の料金ですが、便利屋などは1時間当たり2,000円〜4,000円程度の料金設定のところが多いので、これを基準にしましょう・・・という事は言いません。

なぜなら、それだと依頼も不定期になりコントロールがしにくく、契約数を伸ばしにくくなってしまいます。便利屋さんの場合、買い物代行がメインではなく、様々な業務の依頼をうけるためそのような方式を取っているだけなので、買い物代行メインの場合は別の考え方をする必要があります。

僕の意見としては、買い物1回代行で◯◯円、購入金額の◯%などの手数料制よりも、月額5,000円、月額1万円などの固定料金制の方がビジネスとしては安定すると思います。

例えば週1回の買い物代行コースは月5,000円/週2回コース10,000円という風に。

1回あたりは1,250円となるので便利屋さんの時給設定よりかなり安いなぁ・・・と思うかもしれませんが毎月コンスタントに発生する継続収益である事が重要なんです。

 

買い物代行を月額料金性にするメリット

継続収益なので収益が安定しやすい

まずビジネスとして最も重要なのは、買い物代行を月額料金性にすることで、不定期のスポット収益ではなく、毎月必ず発生することが約束される継続収益になる事。これにより、収益が安定し、売上も計算が立てやすくなります。

契約先を増やすことで、一度の買い物で複数の契約先の買い物代行ができる

また上記の料金設定例では1回辺りの買い物代行料金が1,250円と安いのですが、明瞭で低料金の設定にすると選ばれやすくなりますし、多くの契約先を獲得すれば1度の買い物で複数の契約先の買い物をまとめて行う事も可能になります。

 

日用品は自前の倉庫・保管スペースにストックしておくなど効率化ができる

また、毎回買い物内容に入る日用品は自前の倉庫や保管スペースにストックして、毎回の買い物の負担を減らすという事もできます。なお、安い時に買って差分で利益を取るようなセコい事は考えないで下さい(笑)あくまでも業務の効率化をメインに考えて下さいね(*^^*)

 

結果的に時間給5,000円、1万円も目指せる!

契約先を増やす、業務の効率化の努力をすることで、1度の買い物で8件分の買い物代行を行い、買い物と配達で合計2時間かかったとします。

この場合1回あたり1,250円換算×8件=1万円、2時間で割ると時給5,000円という計算になり、便利屋さんが設定している時給を上回ることができますね。

エリア等の工夫をすればさらに効率的な収益を目指せると思います。

 

月額料金制の「買い物代行サービス」のモデル収益は?

あくまで僕が例にあげた週1回5,000円/月、週2回1万円/月という前提ですが

週1回 20契約:5,000円×20=10万円

週2回 30契約:10,000円×30=30万円

合計40万円の売上となります。

ここにオプション料金などが加われば、もう少し上乗せできると思います。

決して、非常に儲かるというビジネスではありませんが、高齢者の方のサポートができ、ビジネスとしても月額固定料金で安定性が見込めるので悪くは無いと思います。

 

関係性が深まれば、不用品回収・引取りなど別のサービスにも派生する

 

買い物代行サービスを利用する高齢者の方との信頼関係が出来てくれば、買い物代行意外にも色々なサービスに展開できると思います。最も可能性が高いのが不用品回収・引取りだと思います。

回収した不用品をリサイクルショップやネットなどで販売すれば、そこでも利益が上がりますが、ビジネスとして中古品を扱う場合は古物商営業許可が必要となるのでご注意下さい。適正な査定を行う力は必要ですが、相場を調べた上で不用品の買い取りにも対応してあげるのが親切だと思います。

なお「遺品整理」に関しては素人が簡単に踏み込んで良い分野ではありません。どれだけ信頼関係があっても、トラブル等のリスクも大きいので、依頼があっても簡単には引き受けないようにして下さい。

 

買い物弱者の高齢者にとって、頼れる存在になるからこその責任感

毎週、買い物代行サービスを行うという事は、人との関わり度が低い高齢者の方と毎週顔を合わせてコミュニケーションを取ることになるため、買い物代行サービスを提供する人は利用する高齢者の方からも貴重で重要な存在となります。

中には世話をしてくる子ども、孫のような感覚で、代行サービスの料金とは別に「これで美味しいものでも食べて」とお小遣いを渡してくるような高齢者の方もいるかもしれません。

子どもと離れて暮らしていて、普段から人との関わりが少ない方に、親身に買い物や身の回りのサポートをしてくれる存在が現れたら、サービス提供以上の価値も感じると思いますし、お小遣いを渡したくなる気持ちも分かりますよね。

でもそこは、ガッカリした顔をされるとしても、やっぱり絶対に受け取らずにしっかり線を引いて下さい。

でも、その方の「気持ち」や「心の拠り所が無い」という現実は受けとめて、出来る限りで寄り添ってあげる必要があります。

必要までは無いのですが、高齢者のサポートがしたい!という純粋な動機で「買い物代行サービス」を始めたのであれば、そこまで考えてあげて欲しいという事です。

だからこそ、僕は「買い物代行サービス」を行う事業者は、買い物弱者の高齢者の方と地域社会、コミュニティとの橋渡し役までを担って欲しいなと思うんです。

買い物代行という不便が便利なるサービスだけでなく、高齢者の方の心理的な生活の質が上がるような貢献。是非、そこまで出来る買い物代行サービスを作り上げて欲しいと願います。

 

まとめ

最後の方は、なんだか自分の想いがだいぶ乗っかってしまって、冷静な解説でない感じですね・・・すみません(笑)

とにかく買い物代行サービスは、買い物弱者という社会問題に貢献できるサービスで、主婦、女性の方でも参入のチャンスは十分にあります。効率的な買い物と配達、高齢者の方とのコミュニケーションを総合的に考えると、むしろ主婦の方の方が向いていると思います。

ビジネス的にも、問題の本質と向き合う意味でも、継続的に高齢者の方と関わるビジネスモデルの方が良いですね。

そこには責任も伴いますが、是非、想いを持って取り組んで頂きたいなと思います。


筆者
黒瀬 圭

黒瀬 圭(Kei Kurose)
Girl’s Standard主催/株式会社ドリームテラー 代表取締役

1981年生まれ。沖縄県宜野湾市在住(出身は大阪府大阪市)
WEB制作、集客支援業務に12年以上携わり、子育て世代応援サイトも 運営。自身も2児のパパ。現在は、女性の起業、長く続くビジネスの 支援する立場として、全国の女性の自立支援に力を入れています。
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