自己資金ゼロ起業の5つのデメリット。これから起業する女性は自己資金100万円目標がオススメ!

自己資金ゼロでも起業できる!という記事を読んだり、話を聞いた事がある方はいると思います。たしかに個人事業の場合は開業届などの簡単な手続きだけで済みますし法人のように登記費用がかかる事もないので、資金がなくても起業自体はできます。

でも、起業する事が目的ではなく、ビジネスとして「お客様に価値を提供し対価としての報酬を得る、ビジネスを継続していく」という事が重要なので、やはりビジネスを計画的に行う上で、資金についても計画的な準備を行う必要があります。

というわけで、今回は自己資金ゼロ開業のデメリットについて5つのポイントに整理して解説していきたいと思います。

 

自己資金ゼロ起業の5つのデメリット

自己資金ゼロは借入・融資が受けにくい

自宅サロン・自宅事務所での開業など、どんな小規模なビジネスであっても、起業してビジネスを始めるには設備や仕入れなど、それなりにお金はかかるものです。「自己資金ゼロ」の場合、借入れ・融資を検討するという方も多いと思いますが、銀行であれ、公庫であれ、金融機関の融資担当者と話をしたり、書類を提出する際に「自己資金ゼロ」の状態だと借入・融資が受けにくいという現実があります。

断られるという事ではありませんが、金融機関も慈善事業でお金を貸す訳ではなく、「貸付額×利率を回収できる見込みが高い相手」にしか貸したくないというのが本音です。

つまり、自己資金ゼロだと、事業の計画性、意識の部分が弱いと判断され、融資の審査にも悪影響が出るという事です。

ちなみに金融機関から見れば、親や親族からの借入も自己資金の一部とみなすので、親からの借入50万円があるなら自己資金ゼロという扱いにはなりません。

 

そもそもの準備の意識に疑問符。ビジネスの計画性も薄い傾向

金融機関の融資担当が判断基準を下げる傾向がある事からも分かる通り、これからビジネスを始めるというのに自己資金の準備が無いという状態は、そもそもの準備の意識に疑問符がつきますし、ビジネス全体の計画性も疑わしくなってしまいます。

特に女性起業家は短い期間での廃業率が高く、継続性に課題があります。想いの強さから勢いで起業してしまうケースも少なくないので、自己資金ゼロでの開業を検討している女性は「準備の意識・計画性がしっかりしているか」について自分自身に問いかけてみて下さい。

 

自己資金ゼロだと運転資金の意識が薄くなり、スタートダッシュが切れないと早期に行き詰まる

通常、開業資金は「設備資金」と「運転資金」の2種類を整理して考え、準備する必要があります。設備はエステベッドや応接用のテーブル・椅子、事務所の初期費用など、ビジネスを始める当たって必要となるお金なので意識しやすいのですが、運転資金は家賃・水道光熱費・人件費・商品仕入れ代等、ビジネスを継続するに当たって毎月の発生する固定的な経費の事なので起業前からイメージしにくいものです。

ただ、運転資金=売上ゼロでも事業を継続できる余力のようなものなので、これがゼロだと初月から黒字を出していかないとすぐに資金ショートとなり、事業が継続できなくなってしまいます。

一般的に運転資金は最低でも3ヶ月分、理想は6ヶ月分を用意する、常にある状況をキープするのが良いとされているため、仮に毎月10万円の運転資金がかかるなら開業資金も設備資金以外に30万円〜60万円を準備する必要があります。

 

必要な初期投資ができず、ビジネスの規模が小さくなる。結果的に効率も悪い。

自己資金がゼロだと、なるべくお金をかけずに必要最低限の経費で開業するという意識が強くなり、本来は最新の設備にすべき所に十分なお金をかけず逆に効率が悪くなってしまったり、人を雇うべきところを経営者本人が現場に居続けるような仕事の仕方をしてしまったりと、効率性に悪影響が出たり、ビジネスの規模が小さいものになりがちです。

 

広告費などの販促にかけられる資金が少なく。必要な投資が出来ない

また、宣伝広告費にかけるお金が無いため、自社ホームページを作らず、広告も出稿せずに、Facebookや知り合いのクチコミに頼るだけというパターンも多くみられますが、このようなやり方だとせっかく良い商品・サービスでもビジネスとして伸びていきません。

 

これから起業する女性は自己資金100万円目標がオススメ!

実際に開業資金をどの程度準備すれば良いか?については「初期に必要な設備」「毎月必要となる運転資金」を算出した上で検討する必要が有りますが、「自己資金+借入れ」の場合でも「自己資金のみ」での起業の場合でも自己資金100万円を目標にする事を目安としてみて欲しいと思います。

全体の資金が300万円必要な場合でも、全額を地力で準備するのは困難なケースも有りますし、3年も4年もかけて資金を貯めていてはビジネスチャンスを逃してしまうことにもなりかねないので、借入れ・融資も柔軟に検討して下さい。

この自己資金100万円目標は、自分自身で100万円でも良いですし、自己資金50万円+親・親族からの借入50万円でも良いです。

ビジネスの準備をしながら1年程度を目安にこの資金を計画的に貯められるようであれば、起業するだけでなく、ビジネスを長く続けていく上で必要となる体制を整えやすくなると思います。

 

まとめ

自己資金ゼロでの開業は、絶対にうまくいかないという事ではないですが、ビジネスの初期にかけるべき投資が出来ず、軌道に乗せるところまで行けないというケースが多いので、ビジネス全体に計画性と合わせて開業資金の準備もして頂きたいと思います。


筆者
黒瀬 圭

黒瀬 圭(Kei Kurose)
Girl’s Standard主催/株式会社ドリームテラー 代表取締役

1981年生まれ。沖縄県宜野湾市在住(出身は大阪府大阪市)
WEB制作、集客支援業務に12年以上携わり、子育て世代応援サイトも 運営。自身も2児のパパ。現在は、女性の起業、長く続くビジネスの 支援する立場として、全国の女性の自立支援に力を入れています。
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