女性は起業前から「経営者は孤独」という事を理解しておくべき5つの理由。

これから起業を考えている女性の中には「起業して自分のやりたい事を実現すれば、毎日キラキラして過ごせる!」とワクワクしている人も多いと思います。

その気持ちに水を指すつもりは無いのですが、収支が黒字でビジネスがうまく回っているからといって、毎日楽しいことばかりという訳ではありません。

よく「経営者は孤独」と言われるのですが、家庭と仕事のバランスが重要になり、「共感」という感覚を大切にする人の多い女性こそ、起業前からこの言葉の意味を理解しておくべきだと思います。

 

なぜ経営者は孤独なのか?

100%共感、想いを共にできる相手はいない

経営者は想いを持って事業に取り組んでいます。家族だけでなく、お客様や仕事関係の人等、その想いに共感して応援してくれる人もいますが、それはあくまで第三者としての応援です。

お金に関する不安、事業展開に関する不安、仕事の人間関係についての悩み。それは全て経営者自身で向き合う必要があるもので、残念ながら経営者と100%同じ気持ちを共有して頼れるような相手はいません。

従業員を雇っていて、事業の理念を共有して一致団結できている場合でも、事業の悩みや不安等については、経営者と従業員の間には大きな溝があります。

それは仕方の無いことなので、その孤独感は受け止めて自分自身で消化するしかありません。

 

最後に頼れるのは自分だけ。全ての判断が自己責任

経営の先輩や、同じような立場の経営者など、ビジネスの相談をできる相手はいると思いますが、事業の重要な判断を最終的に行うのは経営者本人でしかありません。

会社の未来や従業員の雇用継続に関わる決断であっても、その判断は全て経営者本人の責任です。最終的に頼れるのは自分ひとりという事は、どんな経営者にとっても同じことなので、その点は意識しておく必要があります。

 

友達と意識、目線の高さが違う。価値観・考え方にズレが出てくる

講師の黒瀬は25歳で起業しているのですが、社会人になる前から3年で会社を辞めて起業すると決めていました。そのため大学卒業時点では明確に起業を意識していた訳です。

大学の同級生は新社会人になって浮かれているような人が多かったですし、幼稚園、小学校から一緒だった地元の連れも社会人としての一歩を踏み出したばかりで、そこまで将来の事を考えてはいませんでした。

当時、そういう友達と一緒に遊んだり、飲んだりしても、意識や目線の高さの差で、価値観・考え方のズレを感じてしまって、あまり楽しめなかった記憶が強く残っています。

そういった事に寂しさを感じつつも、自分の居場所はここでは無いと自分に言い聞かせ、目標に向かって進んでいくしかない。そんな状態でした。

これは多くの経営者に共通する感覚だと思います。

 

利害関係で付き合いを考える人が多い

ビジネスを続けていると、色々な人との交流が生まれる訳ですが、中には利害関係ばかり考えて動く人もいます。うまく行っている時は近づいてきて、うまくいかない時期は離れていく。実際にそういう人もいます。

商品・サービスの売り込みや、人脈を目当てに近づいてくる人も多いですし、打算やビジネス的な下心がある人は沢山います。

それを隠すのが上手な人、バレバレな人なども色々です(笑)

自分の方は純粋に相手を応援していたのに、利用されているだけだった。。そういう経験をして傷つく事もありますが、それも全て経験として割り切るしかありません。

悪意にさらされる事は少ないですが、不誠実にさらされる機会はそれなりにあります。

 

女性が起業前から「経営者は孤独」という事を理解しておくべき5つの理由

ビジネスはキラキラだけではやっていけない。地道な努力や泥臭さが必要

「ワクワク」や「キラキラ」という感覚が好きな女性は多いと思いますが、実際に成功している女性起業家、男性顔負けの活躍をしている女性起業家はキラキラではなく「ギラギラ」です。

もちろんそれを全面に出している訳ではなく、うまく隠していますが、貪欲で気の強い女性が多いことは間違いありません。

実際、長くビジネスを継続できている女性には男性っぽい感覚の女性の方が多く、自分で「性格は男だよw」と言ってしまう人が結構います。

成功している女性起業家あるあるかもしれません(笑)

とにかくビジネスを継続していく上では、楽しいキラキラしたことばかりではなく、影で地道に努力しないといけない事も沢山あります。

不安で夜も眠れない事もあります。そういった辛さも噛み締めつつ、自分自身で乗り越えて進んでいく強い精神力が重要になります。

 

最終的な決断は自分の責任で行う必要がある

既に記載したとおり、事業に関する判断は全て経営者本人が行う必要があります。応援してくれる家族も仲間も、その判断を代わりにやってくれるはずがありません。

「アドバイスは出来るけど、責任は持てない」これは当然の本音です。

この責任感からくる不安、キツさと向き合っていけないようでは、経営者としてやっていけません。

特に、従業員の解雇など、人間関係が絡む決断はかなり精神的な負担が大きいですが、これも経営の一部です。

 

甘い誘いに惑わされない。人を見る目を養う必要がある

女性起業家として目立てば目立つほど、男女問わず多くの人が近づいてくると思います。

経営者の輪の中にいたり、人脈が広い人は、商品・サービスの売り込みだけでなく、ネットワークビジネス関係の人が近づいてきたり、ネットワークでなくても代理店ビジネスの誘いがきたりと色々な誘惑も増えてきます。

信じていたのに裏切られた・・・。騙された・・・。

こういう経験は精神的にダメージが大きいですが、ビジネスを長く続けていると、結構普通に起こることなので、「誠実にビジネスをしている自分を騙す人なんていない」と性善説的に人を信じすぎると痛い目をみます。

利害関係が絡む場面では100%人を信用しすぎず、冷静な判断をする必要がありますし、根本的な「人を見る目」を養っていく必要もあります。

 

孤独を感じる経営者は群れやすい傾向があるけど・・・

経営者は孤独という事はほとんどの経営者に共通する感覚だと思います。だからこそ、同じような孤独感や、辛さ・しんどさを理解し合って共感できる経営者同士の輪が生まれることも多いです。

特に「共感」という感覚に心を動かされやすい女性は、同じ女性起業家同士で輪を作る事が多いのですが、この輪が馴れ合いの場、傷を舐め合うだけの場になってしまう事もあるので注意が必要です。

女性起業家、経営者のチームという形で、チームである事の利点を活かして共通の目的意識を持って活動をするなら良いのですが、定期的に集まって情報交換をするだけの輪なら発展性がなく、あまり得るものがないので、属し続けるのも考えものです。

孤独感に負けて、安心できる馴れ合いの場に身をおくことはビジネスにとっては非効率なケースもありますので、「経営者の輪」との関わり方もシビアに考える必要があります。

自分の知っている女性起業家の方は「女性だけの輪には加わらない」とハッキリ決めている人もいたりします。

この方も非常に男性的な考え方、感覚を持った女性です。サービス自体は非常に女性的ですが。

 

夫・家族に理解、応援を求め過ぎると、夫婦・家族の関係にヒビが入る

最後に言っておきたいのが、自分のビジネスを応援してくれる夫、家族であっても、根本的には経営者の孤独には寄り添えないという事。

事業に関する辛い気持ちを理解して、一緒に考えて欲しい、支えて欲しいと願っても、やっぱり100%理解するのは無理な話。

そこを過度に求め過ぎると「応援してくれるって言ったのに、なんで理解しようとしてくれないの??」と、経営者である女性起業家側に不満が募ってしまいます。

でも、もう一度言いますが、理解してあげたくても100%理解する事は不可能で、経営者としての一番つらい部分、孤独感は自分自身で乗り越えるしかないんです。

この部分を家庭に持ち込んで、過度に期待をすると、夫婦関係、家族関係にヒビを入れてしまうので注意して下さい。

 

孤独感も困難も、ビジネスの想いを研ぎ澄ますスパイスにするしかない

経験上、こういった孤独感は、徐々に慣れてくるものです。

また、人の嫌な部分も、利害関係が絡むビジネスの怖い部分も色々経験して、冷めてくるところは冷めてきます(笑)

それでも自分を奮い立たせて前に進ませてくれるのは、「事業に対する想い」「事業を通じて笑顔にしたい人への想い」です。

情熱を燃やして3歩進む。厳しい経験をして2歩下がる。また自分を奮い立たせて3歩進む。また2歩下がる。また・・・

という感じで前に進み続けているうちに、後ろに下がりにくくもなりますし、ドンドン余計な感情が削られていって、純粋な想いの部分だけが残っていきます。

そこまでいくと経営者としての「孤独感」も必要な刺激のようなものとして捉えられるようになります。

むしろこの孤独感さえ飲み込んで前に進んだ結果、得られる成果に対するワクワク感、ドキドキ感の方が勝ってきます。

 

ビジネスはしんどい部分もありますが、それ以上のものを得られるからこそ、経営者はビジネスを続けられるんです。

女性には起業前から「経営者は孤独」という事を理解しておく事をオススメしますが、是非、孤独も楽しめるような女性経営者を目指して欲しいなと思います。


筆者
黒瀬 圭

黒瀬 圭(Kei Kurose)
Girl’s Standard主催/株式会社ドリームテラー 代表取締役

1981年生まれ。沖縄県宜野湾市在住(出身は大阪府大阪市)
WEB制作、集客支援業務に12年以上携わり、子育て世代応援サイトも 運営。自身も2児のパパ。現在は、女性の起業、長く続くビジネスの 支援する立場として、全国の女性の自立支援に力を入れています。
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