女性が趣味を仕事にする際の落とし穴。売上の効率=労働生産性を考えないとビジネスにはならない
自分の趣味を仕事に変えたい、ビジネスにしていきたいと考えている女性・主婦の方は多いと思いますが、この「趣味を仕事にする」という点において落とし穴ともいうべき注意点があります。
この点を理解しておかないとビジネスにならないどころか、自分の貴重な時間を無駄にしてしまう事になりかねません。
今回は「女性が趣味を仕事にする際の落とし穴」と「趣味をビジネスにしていく上で必要な考え方」について解説していきたいと思います。
Contents
女性が趣味を仕事にする際に、陥りがちな問題点とは?
純粋な楽しさが勝って、時間の効率性に意識がいかない
どうしても趣味を仕事にしてしまうと、純粋な楽しさが勝ってしまって、効率性を考えづらくなってしまいます。
例えばハンドメイド作家さんが売価2,000円(材料代500円)の1商品を作るのに、1時間かけて製作してしまってはかなり生産性が低いですよね。
それでも製作自体が楽しいので、あまり効率の悪さには意識がいかず「時間はかかったけど良い出来の作品ができた」と満足してしまう。
これでは、ビジネスの形にしていくのは難しいと言わざるを得ません。
選んでくれた事に喜びを感じて、低い価格設定でも満足してしまう
また、趣味として自分のこだわりが詰まった商品・サービスの場合、お客様に選んでもらえたという事が嬉しくて、例え報酬が低くても「お金だけの問題じゃない」というビジネスとはかけ離れた感覚を持ってしまいがちです。
自分の満足感が得られるという事は非常に重要なのですが、価値に見合った適正な価格設定をしなくてはいけません。
労働に見合わない対価でも納得してしまう
上記の結果、労働の対価として見合わないような低い報酬でも納得してしまうという悪循環に陥ってしまいます。
労働の対価として見合わないという事さえも深く考えない、なんとなく分かっていても目をそむけてしまうという人が多いように思います。
いつまでもプレーヤー(現場にいる)状態から抜け出せない。抜け出す意識が持てない
本来、ビジネスとしてやっていく上では商品・サービスの提供という現場レベルの事だけではなく「経営」というものを考えていく必要があります。
趣味を仕事にしている場合、事業として成長し、人を雇って商品を製作する、サービスを提供するという流れを取るべきタイミングになっても、ずっと自分が現場にいたい、プレーヤーでいたいという意識が強くあって、組織化、仕組み化の意識が持てないという問題も起こってきます。
趣味をビジネスにする上で最低限意識しないといけない事は?
価値に見合った適正な価格設定をする
まず、自分の商品・サービスに自信があるなら、その価値に見合った適正な価格を設定する必要があります。それが自分の商品・サービスを大切にするという事でもありますし、市場に合った適正な価格で選んでもらえてこそ、お客様から「本当に価値があると評価してもらえている」と判断できるわけです。
お客様が喜んでくれる事を自分の喜びにする
また、自分の商品・サービスを選んでもらえた事を喜ぶのではなく、「お客様に喜んでもらえたという事を自分の喜びにする」という考え方をする事をオススメします。
なぜなら、ニーズに応えて対価としての報酬を得るという事がビジネスの原則なので、ニーズに応える事が出来たという点を喜びにしていく事ができれば、顧客視点のサービスを追求していく事ができるからです。
多くのお客様に喜んでもらうために、効率性や仕組みを考える
自分の趣味を仕事にすると、仕事に関する作業をしている時も楽しく、お客様に選んでもらえた時の喜びもある。それは当然のことですし、悪い事ではありません。
でもやはりそれは自分の喜びが基準になり過ぎているので、お客様の方にも意識を持っていって下さい。
「自分のこだわりが詰まった価値のある商品・サービスを、多くのお客様に届けて、一人でも多くの人を笑顔にしたい!」という感覚を強くしていけば「そのために、どういう仕事の仕方をすれば効率的か?どういう仕組を作ればよいか?」という意識が生まれます。
その意識が持てれば、趣味をビジネスに変えていく事が出来てくると思います。
まとめ
趣味を仕事にしたい、ビジネスとして発展させて行きたいという事は決して悪い考えではありません。それが実現できれば素敵な事です。
自分を精神的に満足させるだけでなく「多くのお客様を満足させる。その結果として満足できる収入が得られる」という形になるようにしっかりビジネスの意識を持って取り組んで頂きたいと思います。