女性の起業の失敗例10パターンから学ぶ、起業の成功・長く続くビジネスのために必要な取り組み方
最近は女性の起業や社会での活躍が注目され、実際に起業する女性もドンドン増えていますが、国の調査結果では、女性起業家は3年未満の廃業率が非常に高いというデータが出ています。
起業を志す女性は、自分の好きな事を仕事にしたい!夢を実現したい!という想いが強い人が多いと思いますが、実現するだけでなく、ビジネスとして長く続けることが出来ないと意味がありませんよね。
というわけで、今回は女性起業家のよくある失敗例・パターンをご紹介し、起業の成功・長く続くビジネスのために必要な取り組み方について解説していきたいと思います。
Contents
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女性起業家のよくある失敗例・廃業パターン10選
- 1.1 失敗例01:勢いで起業してしまった。明らかな準備不足
- 1.2 失敗例02:肝心の集客でつまづく。集客のノウハウ、マーケティング知識の不足
- 1.3 失敗例03:起業時に「運転資金」の考え方がなく、早期にお金が回らなくなった
- 1.4 失敗例04:ビジネスを継続するための経営知識が足りなかった
- 1.5 失敗例05:集客がFacebookや知人中心の狭い範囲。幅広い層を集客できなかった
- 1.6 失敗例06:明確なウリ・特徴がない。リピーターが定着しなかった
- 1.7 失敗例07:儲かるビジネスだったけど、モチベーションが続かなかった
- 1.8 失敗例08:人を雇用する等、事業を拡大した後に業績が悪化。赤字が膨らんだ
- 1.9 失敗例09:親の介護、育児の問題でビジネスの時間が取れなくなった
- 1.10 失敗例10:取るべき営業許可を取っていない。知らずに違法商品を販売してしまった
- 2 まとめ
女性起業家のよくある失敗例・廃業パターン10選
失敗例01:勢いで起業してしまった。明らかな準備不足
一番よく失敗するパターンとしては、しっかり準備が出来ていない段階で勢いで起業してしまう事です。
自己啓発系のセミナーや起業セミナー、既に起業している女性起業家が主催する交流会や講座などを受講して、一気に熱が高まってしまうというケースが多いですね。
起業自体は書類の提出など簡単な手続きで出来てしまうわけですが、商品・サービスの準備だけでなく、ターゲット層の設定に基づく立地戦略、価格等の戦略、販促物の計画など、様々な準備が必要です。
計画性がないと、出だしは何とかなっても長続きせずに終わってしまうというケースがほとんどです。
失敗例02:肝心の集客でつまづく。集客のノウハウ、マーケティング知識の不足
上記の勢いで起業してしまうパターンの人に多いのですが、いざ起業した後に「さて、どうやって集客しようか??」となってしまう人も結構います。
Facebookを使って集客を試みたり、アメブロ等でブログを書いてみたり、チラシを作って配布してみたりと、思いつく限りの取り組みを行うとすると思いますが、まず最初にターゲット層が明確になっていないと、的はずれな情報発信や販促物になってしまう事が多いです。
事業を回していくために、毎月どれだけの集客が必要か?その
失敗例03:起業時に「運転資金」の考え方がなく、早期にお金が回らなくなった
どんな事業でも、起業の際には設備資金(PCやOA機器、インテリア、エステベッド、器材、事務所等の初期費用など)だけでなく、会社・店舗を運営していくための運転資金が必要になります。
事務所や店舗を借りる場合は毎月家賃や光熱費が発生しますし、物販の場合は商品の仕入れ代がかかります。
運転資金は細かい話をすると複雑ですが、簡単に考えると「仮に売上が上がらなくても、事業を維持する上で毎月必ずかかるお金」と考えて下さい。
「運転資金が3ヶ月ある」=「売上が無くても3ヶ月は会社が持つ」という事です。
運転資金は、会社・お店の資金的な余力・体力のようなものですので、これが全くないとなると、事業スタート直後からコンスタントに売上を上げていかないとすぐに資金が無くなってしまいます。
実際、開業当初はすぐに売上があがるものではなく、数ヶ月〜半年は赤字でその後、徐々に売上が伸びて黒字化していくというパターンの方が多いです。
開業半年程度で、思うように売上が上がらず事業を諦めてしまう人は、事業がうまくいかなかったのではなく、本当は可能性があるビジネスだったのに「運転資金という当たり前の準備が出来ていなかった」ために廃業してしまったというケースもあると思います。
失敗例04:ビジネスを継続するための経営知識が足りなかった
女性起業家に共通する課題は「事業の継続性」です。事業を継続するためには、「魅力的な商品・サービス」と「集客のノウハウ」だけではなく、基本的な経営知識が必要になります。
経営知識が不足していると、まだ資金的な体力がない状態等、間違ったタイミングで人を雇用してしまったり、ターゲット層の集客に繋がりにくいエリアに出店してしまったり、キャッシュフローが悪い=お金の流れが悪い状態で自分のクビを占めてしまったり、間違った判断をしてしまう事が多くなり、その結果経営が行き詰まってしまうという事がよくあります。
失敗例05:集客がFacebookや知人中心の狭い範囲。幅広い層を集客できなかった
ママ起業・主婦起業といわれるような、空き時間を活かして小規模にビジネスを始める人に多いのですが、Facebook上の繋がりや知人等、狭い範囲をターゲットに集客を考え過ぎてしまうと、最初はそれなりに売上を上げることが出来ても早い段階で集客に行き詰まってしまう事が多いです。
この視野の狭さでは事業は長続きしません。長くビジネスを続けていく上では、自身の商品・サービスに興味をもつ見込み顧客を幅広く集客するという考え方が必要になります。
失敗例06:明確なウリ・特徴がない。リピーターが定着しなかった
「商品・サービスの明確な特徴・ウリ」=「お客様が選んでくれる理由」です。これが無いと、リピーターも定着しませんし、クチコミなどの紹介も起こりません。
厳しい言い方ですが、他の人と同じような商品・サービスを提供しているだけでは、長く生き残っていくのは難しいです。
また「うちのウリはこれです!」「他には無い特徴はこの部分です!」と明確に宣言し、打ち出していく事も重要です。
失敗例07:儲かるビジネスだったけど、モチベーションが続かなかった
儲かるからというだけの理由でビジネスを始めてしまうと、売上が上がり、自分の手取り収入が増える事には満足感を得る事ができます。
でも、そのビジネスが「自分が本当に笑顔にしたい相手は誰なのか?」「自分が最も満足感を得られるのはどんな瞬間なのか?」という価値観からズレていると、なりたい自分の姿には辿りつけません。
民泊ビジネスに参入して儲かっている、せどりで毎月20万利益が出ているといっても、お金以外の部分で自分自身を満足させられる価値を自分で感じる事ができないのであれば、モチベーションは続きません。
またモチベーションが続かないビジネスで、トラブルがあった場合、その困難を乗り越えてビジネスを続ける奮起を出来る人は多くないので、お金から入ってしまったビジネスは、結果的に長続きしないというパターンが多いですね。
失敗例08:人を雇用する等、事業を拡大した後に業績が悪化。赤字が膨らんだ
順調に拡大している経営者ほど、人の雇用で失敗するケースも多いです。
例えば自宅サロンのエステで開業した女性が、業績が順調に伸びたので、店舗を出店し、さらに売上が伸びたのでフルタイム勤務のエステティシャンを1名雇用したとします。
この時点で事務所の家賃、光熱費、従業員1名の給与という固定費が大きく増えているわけなので、経費のアップと比例して利益を出すために必要な売上のハードルが高くなります。
売上が伸び続けていれば問題ありませんが、ビジネスにはやはり波があります。
事業を拡大した後に、近隣に強力なライバル店が出店する/業界全体に逆風がふいた等の理由でお客さんが半減してしまったらどうなるでしょうか?
一気に赤字に転落しますが、即座に店舗を引き払ったり、社員を解雇する判断を出来る人は多くありません。その結果、赤字がどんどん膨らみ、取り返しのつかない状況になり廃業。
こういうパターンもよくあります。
失敗例09:親の介護、育児の問題でビジネスの時間が取れなくなった
女性起業家の場合、親の介護の問題、育児の事など家庭の問題で、ビジネスの時間が取れなくなり、仕方なく廃業してしまうというケースも少なくありません。
この点については仕方の無い部分もありますが、しっかり想定して準備が出来ているか?という事が大きな差になりますし、対処の仕様はあります。
失敗例10:取るべき営業許可を取っていない。知らずに違法商品を販売してしまった
ネットビジネス系の方に多いのですが、例えばアパレル系のリサイクル商品をメルカリやヤフオク等で販売していて、売上が目込めるという事で、リサイクル・USEDのネットショップを開設。しばらくして無許可で販売が問題となり、ネットショップのアカウントが停止になってしまった。
これはどういう事かというと、リサイクル・中古商品はフリマ、オークション等で一個人として出品するのはOKでも、正式に事業として販売をする場合は「古物商営業許可」が必要になるという事を知らずに事業を行ってしまった事が原因です。
他にも中国から仕入れた商品がブランド品のコピーや、既製品の類似商品という事を知らずに日本で販売し、メーカーから賠償命令が着た、ネットショップのアカウントが凍結されたというケースも実際にあります。
ネットショップの停止程度ならまだしも、賠償金、違約金などまでいくと最悪ですよね。
こういった著作やブランド関係の保護に関しては、相手が個人事業であっても、メーカー・ブランド側は容赦はしません。
まとめ
女性の起業に関する失敗例から学べる事は沢山あります。「想い」だけでは起業の実現はできても、長くビジネスを続けるという事が難しいので、学ぶべきことは学んで、計画的に準備を進めて頂きたいと思います。
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