「誰でも簡単に稼げる/主婦でも簡単に稼げる」が成立しないたった一つの明確な理由
起業や経済的な自立を目指す女性ならインターネット等で「誰でも簡単に稼げる!」「主婦でも簡単に稼げる!」という謳い文句を目にした事がある方は多いと思います。中には、そんな甘い話なんて・・・と思いつつ、気になって調べてしまった、資料請求してしまったという方もいるかもしません。
でも、こういった「誰でも簡単に稼げる/主婦でも簡単に稼げる」が成立しない明確な理由があります。
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誰だって楽して稼ぎたい
まず、誰だって楽して稼ぎたいのは同じです。「やりがいのある仕事の結果、手にするお金じゃないと意味がない」「自分のビジネスで提供する価値で獲得する売上しか欲しくない」という人よりも、「簡単に稼げる方法があるなら知りたい」という人の方が圧倒的に多いですよね。
これは当然のことだと思います。
だからこそ、本当に簡単に稼げる方法があるなら皆が飛びつくのは当然の事です。
どんな市場もパイ(母数)は限られている
また、どんな市場も需要と供給のバランスで成り立っているので、市場のパイ(母数)というものがあります。
需要には限りがあるので、沢山の人が参入して供給の方が多い状態になると競争が生まれます。そして競争に負けた結果、売上を上げられない人が必ず出てきます。
また100の需要があるからといって、100社に1ずつバランス良く配分されるかというとそうではありませんよね。
ビジネスの上手い上位の会社が70〜80を独占し、残りの20〜30を他が奪い合うという構図になるのが一般的です。
誰でも簡単に出来て稼げる→皆やる→ライバルが多い
誰でも簡単に出来て稼げるなら、皆やります、個人も法人も、様々な業種がこぞって参加します。その結果、ライバルの数がものすごい量になりますよね。
先程述べたように、市場のパイは限られているので、参入する人が多ければ多いほど、競争は加熱します。
ライバルが多い市場で勝つにはマーケティング力が必要
競争が激しい市場で勝ち抜くためには何が必要か?それはマーケティング力です。ライバルに勝ち抜く戦略を取り、勝って行かないと市場のパイは取れません。価格競争に巻き込まれずに安定した収益を上げるためにはブランド力の構築も必要になってきます。
もうこの時点で簡単ではなくなってますよね(笑)
ハンドメイドのように、参入しやすい程ライバルが多く稼ぎにくいのは当然
実際、主婦・女性の方が参入しやすいハンドメイド作家という分野はどうでしょうか?ライバルが多過ぎて、ただ作品を作っているだけで簡単に売上があがるという甘い世界ではないですよね。
ハンドメイドの例のように誰でも参入しやすい程、ライバルが多くなり、勝ち抜くのが難しくなる=稼ぎにくくなるというのは当然の事です。
誰でも簡単に参入できる。誰にでも稼げるチャンスがある。ただし競争に勝てば・・・これが現実
結局「誰でも簡単に稼げる」というのは嘘であり、甘いうたい文句でしかありません。実際は「誰でも簡単に参入できる。誰にでも稼げるチャンスがある。」
ここに「ただし競争に勝てば・・・」という条件がつく。これが現実であり、真実です。
つまり「誰でも簡単に稼げる/主婦でも簡単に稼げる」が成立しない理由は、「誰でも簡単に稼げる」と「参入しやすくライバルが増え、競争が生まれ稼ぎにくい」が矛盾するという事です。
誰でも簡単に稼げるなら決して人には教えませんよね(笑)
最後になりますが、そもそも「誰でも簡単に稼げる」市場を知っているなら、人に教えたりしませんよね。教えるとライバルが増えるだけなので、自分で自分のクビを締めることになります。
人に教えず独占状態をキープするのが普通ですし、本当に簡単に稼げる方法を見つけられるようなビジネスセンスを持った人なら、無駄にライバルを増やすような行動は取らないはずです。
まとめ
「誰でも簡単に稼げる」=「誰でも簡単に参入できる」という事なので、結果ライバルが無数に増え、価格競争など不毛な争いに巻き込まれます。そこから先はマーケティング力の勝負で、決して簡単ではありません。
また、仮に、誰でも簡単に稼げる市場を知っている人が居たなら、それを人に教えてライバルを増やすような馬鹿な事はしません。
という訳で「誰でも簡単に稼げる/主婦でも簡単に稼げる」という、甘いうたい文句に引っかからないように注意しましょう。瞬時に突っぱねる必要まではありませんが、疑いの目を持ちつつ、冷静に見極める目を養っていく必要がありますね。