女性起業家は女性をターゲットにし過ぎる!?男性ターゲットにこそビジネスチャンスがある5つの理由

これから起業をしたいと考えている女性の方や、既にビジネスを始めている女性の方の中にも「女性を応援したい」、「女性を支援する活動をビジネスとして行いたい」と考えている方は多いと思いますが、同じように考える人が多い分、競争が激しいですし、なかなか収益に繋がるビジネスの形にしにくいという実情があります。

女性起業家はどうしても女性をターゲットに考え過ぎる傾向が強いため、今回はその問題点と、男性をターゲットにする事で拡がる可能性について解説していきたいと思います。

 

女性に背中を押された女性が、同じく女性を応援したい気持ちになるのは当然

家庭の事や色々な状況がある中で、勇気を持って起業の一歩を踏み出し自分の道を歩き始めた女性が、同じように「一歩を踏み出したい」と考えている女性の背中を押したいと考えるのは当然のことだと思います。

自分自身が通ってきた道ですし、具体的な経験もあるため、伝えられる情報、価値も有ります。

また実際、周りの女性に背中を押されて起業した女性であれば、自分も同じような事をしたいと考えるのは自然な流れだと思います。

 

背中を押した後のことまで責任が持てるかどうか?

僕は「背中を押す側の責任」というものがあると思っていて、起業や自立のサポートをする人は多いものの、その後のケアまでしっかり行うというスタンスの人が少ないという事には疑問を感じています。

起業はその気になれば誰でも出来てしまう訳ですが、起業後、長くビジネスを継続するという事が一番難しいのが実際です。

また、人生にとっても起業は大きな決断となるので、背中を押した相手の人生に「責任」のような意識が持てるのか??という事も考えて頂きたいなと思います。

その部分まで意識して、しっかり寄り添ってサポートしていくという強い意志があるのであれば、是非、女性の起業や自立支援をビジネスにして多くの女性をサポートしてあげて欲しいなと思います。

 

女性は女性をターゲットに考え過ぎる傾向が強い

前置きが長くなりましたが、起業や自立のサポートに限らず、女性は女性をターゲットに考えすぎる傾向が強いです。

「誰を一番笑顔にしたいのか??」という自分のターゲットの軸が「女性」でしかないというのであれば女性ターゲットで問題ないのですが、中には最初から男性を除外して、「ターゲット=女性」とうような先入観が強い方も多いので注意が必要です。

 

自分の商品・サービスに対するニーズを持つ人は?

既に自分の商品・サービスが決まっている女性は、改めてその商品・サービスにニーズを持つ人はどういう人なのか?という事を考えてみて下さい。

例えばカラーや色彩の資格をビジネスにしようと考えている方の場合、カラーに興味があるのは女性の方が多いからという理由だけで女性のみをターゲットに考えていないでしょうか?

絶対に「女性のみ」という必要性はあるでしょうか?

 

ここで、もし「男性でも自分の商品・サービスにニーズを持つ人はいる!」と考えられるなら、是非男性をターゲットにした商品・サービスの展開方法についても検討してみて下さい。

そうする事で、ビジネスチャンスはさらに拡がります。

 

男性ターゲットにこそビジネスチャンスがある5つの理由

男性をターゲットにすることで競争相手が減る

女性は女性をターゲットして考え過ぎる傾向が強いということは、逆に言うと男性をターゲットに考えている人が比較的少ないという意味にもなります。つまり、ライバルが少ない状況になるため、戦いやすくなるという事です。

ニーズ(需要)に対する供給側が少ない状況であれば、「簡単に目立つ事ができる」という大きなメリットが有り、広告宣伝での集客もWEB集客も効率が良くなりますので、大きな費用をかけず男性のお客様のシェアを取っていくことが可能となります。

女性の感覚、女性ならではの視点に価値を感じる男性は多い

実際、例えば商品開発の分野や、店舗のディスプレイ等、女性ならではの感性や主婦目線での意見などを求めている企業は多いですし、そういった女性ならではの視点に価値を感じる男性は沢山います。

最近はネイルケアをする男性など、ファッションや美容にお金をかける男性も増えて生きていますので、美容やファッションの分野を始めとし、様々な市場に可能性があると思います。

 

新しい切り口のサービスを生み出すチャンスも拡がる

先程、色彩検定やカラーコーディネート等、カラーの資格を活かしてビジネスを展開する人について触れましたが、女性が男性経営者に対してパーソナルカラーの診断を行い、スタイリングを行うようなサービスを実施する人も徐々に増えてきています。

女性が男性をプロデュースするようなイメージですね。

こういった分野は、やはり一般男性というよりも、男性経営者が対象にはなりますが、女性向けに考えていた商品・サービスを男性向けにも展開することで、新しい切り口や販売方法が拡がっていく事はよくあります。

 

男性経営者を相手にすると高単価の商品・メニューも販売しやすい

実際に男性経営者をターゲットにした場合に良い点は、やはり経営者の場合はお金を持っている人が多く、自分磨きや身だしなみ・ファッション等の自己投資にお金をかける人も多いという事です。

他にも経営者としての対人スキルである、「プレゼンテーション」や「話し方」等のスキルを伸ばしたいと考えている人も多いと思います。

競争相手が少ない状態で、女性ならではの視点という価値を持った商品・サービスを男性経営者向けに展開することが出来れば、価格設定も高単価にしやすく収益性も見込めるため、ビジネスとしても効率が良い状況は作りやすいはずです。

 

ターゲットの幅が拡がると、ビジネスの新しい展開が生まれやすい

また、女性や主婦・ターゲットだけではく、男性やもしくは高齢者向けなど、自身のサービスのターゲットの幅を拡げていく事が出来れば、同時に商品・サービスを目にする人、知る人の層も拡がっていくということです。

女性起業家とコラボして、女性の視点を取り入れたり、ターゲットを拡げて行きたいと考えている男性経営者は沢山いますが、女性向けの狭い範囲のターゲットで展開されているビジネスを知る機会はなかなかありませんし、そもそも視野の狭い相手だとコラボの話もしにくいという判断を下す人も多いと思います。

でも、男性経営者の目にも止まるような形で商品・サービスを展開することができれば、男性経営者の商品やサービスとのコラボや、共同での新商品開発など、新しいビジネスのチャンスも拡がりやすくなります。

実際の例だと、パーソナルトレーナーをしている男性が、男性もOKのエステ、美容指導・ダイエット指導をしている女性とコラボして、美容と食事指導も含んだ総合的なダイエットプログラムを開発したという話もあります。

 

男性ターゲットに切り替えようという話ではありません

この話は、男性のみをターゲットにした商品・サービス展開に切り替えた方が良いという話ではなく、自身の商品・サービスを男性に向けて展開する可能性を模索することで可能性、ビジネスチャンスが拡がるという意味です。

ただし、「女性向けの商品・サービスを男性もOK」という風にするのではなく、男性のニーズに合わせた特化したメニュー、サービスを準備するという考え方が大切です。

男性が求めているもの=ニーズをしっかりと捉えて、それに合わせて自分の商品・サービスをカスタマイズするというイメージですね。

 

まとめ

サービス業に従事する事が多い女性起業家の方は、「平均のお客様単価×客数」で月の売上が計算できるケースが多いと思います。

また、ビジネスをある程度続けている方は、だいたいの月の売上が見えているという人も多いと思いますが、新しいターゲットを開拓することが出来れば、高単価の商品・サービスを作ってお客様の平均単価をアップしたり、月の客数を大幅に増やすという事も可能ですので、大きく売上をアップできるチャンスも拡がります。

現在、女性のみをターゲットにビジネスを展開している、もしくはお客様のほとんどが女性という女性起業家の方は、是非、男性をターゲットにする事の可能性について模索してみて頂きたいと思います。


筆者
黒瀬 圭

黒瀬 圭(Kei Kurose)
Girl’s Standard主催/株式会社ドリームテラー 代表取締役

1981年生まれ。沖縄県宜野湾市在住(出身は大阪府大阪市)
WEB制作、集客支援業務に12年以上携わり、子育て世代応援サイトも 運営。自身も2児のパパ。現在は、女性の起業、長く続くビジネスの 支援する立場として、全国の女性の自立支援に力を入れています。
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