自宅サロン集客のポイント「お客様が自分のサロンを選ぶ明確な理由=ウリ・特徴を作るという事」

2017.03.30

経費を掛けずに気軽にオープンできるという事で、エステやネイルなどの美容分野で起業する女性が自宅サロンでの開業を選択する事も多いのですが、自宅サロンならでは集客の難しさもあります。

今回は、自宅サロン集客のポイントとして「お客様が自分のサロンを選ぶ明確な理由を作るという事」という内容で、自宅サロン集客の考え方について具体的に解説していきます。

 

自宅サロンに先入観や抵抗を持つお客様もいる

自宅サロンをオープンしようという方、既にオープンしていて集客を伸ばしていきたいと考えている方は、まず「自宅サロン=店舗型のサロンよりもレベルが低い」という先入観を持っているお客様や、店舗型のサロンよりもむしろ来店しにくいハードルを感じている方もいるという事を理解しておきましょう。

後者のハードルというのは、人間関係上の心理的なハードルという意味です。

自宅サロンの場合、サロンと言っても施術者の自宅を訪問する訳ですし、店舗型のエステに比べて、施術者とお客様の関係性が近いというイメージを持っている方は多いです。

例えば、美容室でも「あまり喋らない美容師さんの方が気を使わなくて楽なので良い」という考えの人がいるように、会話やコミュニケーションが苦手というタイプの方は自宅サロンに「人間関係上の近さ」を感じて、抵抗を持つ人もいるという事です。

 

先入観、ハードルを乗り越えてでも「このサロンを選びたい!」と思わせる理由が必要

自宅サロンのメリット・デメリット13選とビジネス拡大に向けて注意すべきポイント」の記事で、自宅サロンは店舗型サロンに比べてブランドイメージを築きにくい点や、立地面で不利になる事も多いなど、デメリットについても記載していますが、こういったデメリットの分野や、先に記載した先入観・ハードルを乗り越えてでも「このサロンが良い!」と選んでもらえるだけの明確な理由がないと自宅サロンの集客は難しくなります。

要は、明確な特徴・ウリを作るという事が重要になるという事です。

 

自宅サロン集客を成功させるための明確な「特徴・ウリ」とは?

圧倒的な技術力・実績

自宅サロンであっても、店舗型サロンの施術者に負けない、それ以上の技術力や実績があると示せるかどうか?という点があれば、集客の切り口に出来ます。

自宅サロンをオープンしようという方は、エステでもネイルでも店舗の勤務や実践経験などがあり、技術には自信があるという方も多いと思うので、肝心なのは「それをお客様が納得する形で分かりやすく伝える事」です。

資格がどうという内容よりも、「東京の人気店で勤務歴が10年ある」「高級ホテルのサロンの勤務歴がある」「◯◯グランプリで受賞経験がある」「本場のハワイで学んだロミロミマッサージ」など、お客様が魅力に感じやすい実績の方が響きやすいと思います。

そういう意味では、分かりやすい実績作りのために一定期間、高級ホテルでのスパ・エステでの勤務歴を積むというのも賢い考え方です。

 

他にはない独自のメニュー・サービス

一般的なサロンと同じような料金で、どこにでもあるメニュー・サービスしか準備できないのであれば、当然お客様の立場としては「通いやすく、信頼度の高い全国ブランドのお店や店舗型のサロンを選ぶ」という事になってしまいます。

でも、「そこでしか受けられない魅力的なメニュー・サービスがある!」となると、立地や自宅サロンへの抵抗等の問題は関係なくなります。

もちろん、そのメニュー・サービスに対して「ニーズ」が無いといけない訳ですが、独自と言っても「全国的に見てほとんど無い」とか「画期的」である必要まではありません。

自分のサロンの商圏=来店型で考えた時の対象エリア内で、他にはあまり無いメニュー・サービスというレベルでも十分目立つことが出来ます。

 

例えば

・地域で本格的なロミロミマッサージを提供できるのが自分のサロンだけ

・整体とエステを組み合わせた独自の施術が提供できる

・一般的な料金のエステに日々のダイエット指導(食事・運動)がついている

・カラー診断やスタイリングまでしてくれるネイルサロン

・英国から直輸入したアロマオイルを独自配合したアロマトリートメントを提供している

 

等でも、十分、集客のために打ち出していける特徴・ウリになります。

 

他店では変えないニーズのある商品

メニュー・サービスだけではなく、他店では変えない商品の取扱いがあるという事も特徴・ウリになります。

例えば

・独自配合したアロマオイルをサロンで販売している

・プロしか買えない化粧品を販売する

・ネットでも中々買えない海外直輸入の商品を販売する

 

等ですね。

万人に受ける商品である必要はなく、ターゲット層の一部に強く響く商品という方が強みになると思います。

 

かゆい所に手が届く、お客様視点のサービス

自宅サロンの場合、女性起業家がサロンオーナーとして1人で運営する事がほとんどなので、サービス・メニュー内容に柔軟性があるという事は大きな強みになります。

お客様一人ひとりに合わせたオーダーメードのサービスを提供したり、子連れOKにしてお子様連れのお客様を受け容れたり、お客様のニーズに合わせて柔軟な対応を出来れば、お客様の幅は拡がっていきます。

 

人間性、人としての魅力

自宅サロンの「人間関係の近さ」というイメージに抵抗を持つ人もいるという事は、逆に考えれば「人の部分の魅力を強みにできれば多くのお客様を惹き付ける事ができる」という事です。

自宅サロンに限らず、女性起業家はセルフブランディング(自己演出・自己プロデュース)で、人の魅力を打ち出してファンを作っていく事が集客の鍵になります。

ホームページやブログを活用して、人としての魅力を伝えたり、体験会やイベント出店等でお客様候補となる方・ターゲット層との接点を作り、信頼関係を作っていくという事も重要です。

 

価格面の安さはプラスに働かない事も多い

なお、価格面の安さをサロンのウリにしようとする人も多いのですが「価格が安い=サービスの品質もその程度」というイメージも持たれやすいので注意が必要です。

ここに自宅サロンに対するマイナス部分の先入観が重なってしまうと、良い結果にならない事の方が多いのが実際です。

価格の手頃さをウリにする場合は、上記で挙げたような特徴・ウリを明確に打ち出し、その上で料金も手頃!という見せ方をして下さい。

「料金が安い」ということだけが全面に出てしまうと、ブランドイメージが低くなってしまうだけです。

 

明確な特徴・ウリがあると、リピートやクチコミも起こりやすい

自分がお客様の立場になって考えてみて頂ければ「明確な特徴・ウリ」があるサロンの方が人に紹介しやすいという事は明白だと思います。

特徴・ウリがハッキリしているサロンは、お客様がそのサロンを選ぶ理由がハッキリしているということになるので、リピート利用や紹介・クチコミが起こりやすいという大きなメリットがあります。

リピーターが増え、そのお客様の紹介でターゲットにバッチリはまった新規のお客様も呼び込める良い循環が生まれると、集客はかなり楽になりますし、ファンもドンドン増えていくという状態になっていきます。

 

まとめ

自宅サロンはかかる経費が少ない分、利益率も高くなるので、今回ご紹介したポイントをうまく押さえて自宅サロンの集客を軌道に乗せる事ができれば、安定した利益を出していく事が可能になると思います。

必ずしも店舗型に移行する事がステップアップの正しい道とは言い切れませんが、計画的にビジネスを拡大していって頂きたいと思います。


筆者
黒瀬 圭

黒瀬 圭(Kei Kurose)
Girl’s Standard主催/株式会社ドリームテラー 代表取締役

1981年生まれ。沖縄県宜野湾市在住(出身は大阪府大阪市)
WEB制作、集客支援業務に12年以上携わり、子育て世代応援サイトも 運営。自身も2児のパパ。現在は、女性の起業、長く続くビジネスの 支援する立場として、全国の女性の自立支援に力を入れています。
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