カメラの資格、趣味のカメラで起業するには？女性カメラマンの仕事について解説します
カメラが趣味で、一眼レフを購入。写真を取り続けているうちに、いつの間にかそれが仕事になって、カメラマンとして起業した。最近ではそういうパターンも増えていますが、女性が趣味のカメラを仕事にしていくためには、どういった事が必要なのでしょうか？
今回はカメラの資格の話はそこそこに、実際に女性カメラマンとして活躍するためには、どのように仕事をしていけば良いか？という実践的な話をしたいと思います。
Contents
カメラマンになるために資格は必要か？
カメラの資格としては、フォトマスター検定というものがありますが、必ずこういった資格を取らないとカメラマンになれないか？と言うと全くそんな事はありません。一線級で活躍している有名なフォトグラファーの方も資格を持っている訳ではなく、みんな独学だったり、師匠についたり、現場・経験の中で学んでスキルアップしている人がほとんどです。
ただし、最低限の基礎知識は必要
講師の黒瀬がWEB制作・集客支援の業務を12年以上続け、多くのカメラマンとお仕事をしてきたため、少し厳しい言い方になってしまうのですが、最近では、「自称カメラマン」という方が増えていて、プロとアマチュアの境界線がわからなくなってきています。
カメラの性能が上がっているので、良いカメラ・レンズで設定を間違わずに撮影すれば、高品質な写真が撮れてしまうわけなので、最低限、撮影環境に合わせた設定を的確に出来る知識は身につけておく必要があります。
お金をもらう以上はプロの意識をもつ必要があるので、例えば、暗い場所での撮影でうまく設定ができず、ヒドい仕上がりの写真になってしまった。そんな状況を作ってはいけません。
女性カメラマンとして活動する際の注意点
出来る事と、出来ない事はハッキリさせる
センスが良く、オシャレなカフェの風景を撮るのは得意という女性カメラマンが、カメラの設定だけでなく、照明の設定・角度が重要になる「フード系」の写真をうまく撮れるかというと、これは全く別の問題です。
また、フード系といっても、カフェメニューの場合と「鮮魚」や「湯気の出ているステーキ」など撮影対象によって、求められる撮影環境の作り方は全く異なります。
フード撮影のノウハウも経験も無いのに、撮影依頼をうけてしまうと、大変な事になってしまいます。
その他、ジュエリー撮影等も、駆け出しのカメラマンにはリスクの高いお仕事だと思います。
無理に仕事を受けてしまうと逆に信用を落としてしまうので、出来ない事はできないとハッキリ断る勇気を持って下さい。
カメラマン同士のネットワークを作っておく
カメラマンとして活動し始めて、実績を積み、それなりにお仕事が貰えるようになると、WEBのポータルサイトや雑誌、フリーペーパー関連の撮影のお仕事が舞い込んでくるようになるケースがあります。
ただ、こういった飲食店やショップの撮影、モデルを使った観光スポットやお出かけ風景の写真撮影は、スケジュールに対応できるかどうか？？という問題が付きまとうので、毎回自分ひとりで全て依頼をこなせるかというと中々難しい部分もあります。
頻繁に、スケジュールが合わないと断ってしまっては、もらえる仕事ももらえなくなってしまいます。
そういう意味でも信頼できるカメラマンとのネットワークを作って、自分が対応できない時は別の人を紹介できる体制を整えておくことは重要です。
もちろん、自分で請けられるのが一番ですが、都合が悪い場合でも必ず他の人を紹介、コーディネートしてくれるとなれば、「まずはこのカメラマンに相談しよう」と最初の相談先に選んでもらいやすくなります。
カメラマン同士のネットワークを作れば、自分も仕事がもらえる
上記の話は、逆もありますよね。他のカメラマンが対応できない仕事が自分に回ってくる。
こういうケースも多くあります。
また、撮影ボリューム的に、そもそも複数のカメラマンを手配する必要がある仕事もあったりしますので、カメラマン同士のネットワークを作る、もしくはそこに参加しておくという事は、自分の仕事を増やすという事にも繋がります。
もちろん、そのネットワークに参加できるだけの実力を身につける必要はある訳ですが。
駆け出しの新人カメラマンの仕事の拡げ方
趣味のカメラで起業したという方は、最初の時期はまだまだ経験値も足りないので、自分の出来る仕事から始めて、スキルを上げていく事が重要です。まずは駆け出しの女性カメラマンに多いお仕事の拡げ方について紹介していきます。
女性向けのイベントの写真撮影
女性起業家であれば、主婦の輪や、周りの起業家女性の方とのネットワークがあると思います。その中にはママ向けのワークショップやセミナー等、家族向け、子育て世代向けの事業を行っている方もいらっしゃると思うので、まずはそういった女性向けイベントの写真撮影を担当するというのはよくあるパターンですね。
この手のイベント写真はFacebook等のSNSで露出する事が多いので、イメージの良い写真を撮影できれば、PRにも繋がります。
出張フォト撮影サービスを実施する
女性のカメラマンで、公園や海など屋外での出張フォト撮影サービスを行う方は多いですね。室内で赤ちゃん・ベビーのフォトを撮影を専門に行う方もいますが、家族・親子・キッズを対象にした出張フォトサービスの需要はあるので、こういった業務も始めやすいと思います。
WEB制作会社や広告代理店に売り込む
これに関しては、上記のような活動で実績を積み、過去の撮影実績や写真を見せられる状況を作ってからが良いと思いますが、WEB制作会社や広告代理店に自分を売り込みにいって、撮影依頼の発注の候補にしてもらうという事もできます。
広告代理店は少し敷居が高いですが是非、尻込みせずに飛び込んでいって下さい。
※飛び込むと言っても、もちろんアポは取ってから（笑）
WEB制作会社については、企業や店舗のサイトを作成する際に写真撮影が必要となるため、例えば「1時間拘束＝1万円程度」の料金設定であれば、依頼したいというところは沢山あるはずです。まあ、これは僕自信が実際にそうだからという話なのですが。
コラボやターゲット設定で仕事の幅を拡げる
まずはイメージ撮りの仕事をこなしつつ、徐々に色々な環境、対象の撮影が出来るようにスキルアップしていくのが通常の流れなのですが、仕事の幅を拡げるためにも、異業種とのコラボや自身のターゲット設定の絞込みを実施して頂きたいと思います。
これにより、競争相手の少ない状態で、新しい切り口での集客が可能になります。
ボディジュエリーの方とコラボ「マタニティフォト」
実際によくある例としては、ボディージュエリーをやっている方とカメラマンがコラボして「マタニティフォト」の撮影サービスを提供するというパターンですね。出産期のママさんをお客様にする事ができれば、その後にベビーフォトや、出張フォト撮影などの依頼にも繋がるというメリットもあります。
やっぱり、お子様のいるママさんは女性カメラマンの方が安心ですしね♪
男性経営者向けに「女性に支持される印象写真サービス」
また、例えばターゲットを「経営者の男性」に設定して、女性の感性で「女性に支持されるプロフィール写真・イメージ写真を撮影する」というサービスを実施するというのも需要があると思います。
男性経営者が対象であれば、サービスがしっかりしている前提ですが、3万円〜5万円程度の料金設定でも通用しますし、お客さんを取って行ければ収益性も見込めます。
また、集客の方法としても、同じく男性経営者をターゲットとする「マナー講師」の方とコラボする等の案も考えられますよね。
このケースだと、男性経営者をターゲットとして、「印象」、「見せ方」、「ブランディング」等の方向性を持つ方とのコラボを検討すれば良いわけです。
「デコレーションアルバム付き 家族写真撮影会」
他にも、アルバムのデコレーションサービスを行っている方とコラボして、デコレーションアルバム付きの家族写真撮影会を実施するなど、ターゲットが近い異業種の方とコラボする事で、新しい商品・サービスを考える事ができ、幅広い層をお客様として取り込む事ができるようになります。
まとめ
という訳で、今回は、「カメラ」を武器に起業した女性が仕事を始める際の注意点や、ビジネスを拡大していく方法についてお話させて頂きました。仕事が舞い込んで、収入も入ってくるようになったので、流れで起業したというケースも多いと思いますが、その場合でもやはりビジネスの基礎をしっかり学んでおく事は重要です。
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